大地主神社(写真は明治42年発行『七尾町誌』より )
写真は明治42年ころの大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)です。鍛冶町・府中町・魚町の三台のでか山が奉納される春の大祭「青柏祭」で有名な神社で七尾では「山王さん」と親しみをこめて呼ばれています。由緒ははっきりしませんが歴史は古く、近江坂本の日吉山王社の祭神を勧請し山王社、または山王権現と呼ばれ、近江日吉山王社にちなんで小島の唐崎神社など山王二十一社と呼ばれる摂社二十一社が存在したようです。また、真言宗の両部神道の別当社であったとも考えられ(『新七尾風土記』田中政行著)境内には石動山の天平寺の松本坊らによる石灯籠が現存しています。明治時代に入って府中日吉神社を経て現在の大地主神社の社名に定まりました。また、数多くの神社が合祀されており、中でも祇園社(牛頭天王社)は元もと現在の鍛冶町安楽寺の地にあったものが火災で焼け移転し境内社になったそうです。天王社の他に、加夫比古神社、住吉神社、清瀧神社、岩瀧神社、道知神社、菅原神社、火宮神社が合祀されています。












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