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府中町の川渕通り、現在の中越自動車のあたりにあった私立七尾病院です。もともとは県立の病院だったそうですが、明治１８年に郡の所属になり、明治２３年には郡が佐賀県人鹿江佐六氏を招聘して院長とし、その後郡は病院を私人の経営に任せ、安田元吉氏（香島居士と呼ばれた七尾の医者安田竹荘の子）が院長となっていましたが元吉氏が病没したため、前出の佐六氏が府中町に建物を新築して病院を移転し、写真の木造洋館の私立七尾病院となりました。内外科、婦人科、産科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科それぞれ主任医がおり、エックス線室も備えるなど当時能州第一の病院として知られました。写真に見える石垣はみそぎ川の岸壁です。 |